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『足るを知るメソッド』の教科書

【方法編】

【第三章】他人への期待を捨てる

 次にご紹介するのは、他人への期待を捨てるという方法です。

 期待を捨てるなんてちょっと寂しい感じがしますが、実は感謝の循環を生み出す、とても大切なメソッドです。他人への期待を捨てることでどのような変化が起きるのか、ぜひチェックしてみてください。

不満は自信の無さから生まれる

・彼氏が最近そっけない
・旦那が家事を手伝わない
・子どもが言うことを聞かない etc…

 誰かに不満を抱く時って、実は、ある大事なことを忘れてしまっている時なんです。それは、"自分の幸せは自分で創れる"という自信です。


 誰かに不満を抱く時、その不満の裏には、相手に対する期待が隠されています。
・彼氏が構ってくれたら満足なのに
・旦那が家事に協力的なら満足なのに
・子どもがいい子なら満足なのに etc…


 相手に期待するということは、自分で自分を幸せにできる自信がないために、幸せにする役割を相手に押しつけている状態。相手もその押しつけを感じるから、うざがられたり、余計に抵抗されたりしてしまうんですよね。
 だから、不満を感じた時にその不満を相手に訴えるのは、いつまでも満足することのない、負の無限ループへの入口。その無限ループにはまらないためにはまず、"自分の幸せは自分で創れる"という自信を取り戻すことが大切なんです。

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自信がなくなる理由

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 前述したように、不満を生み出す原因は、"自分を幸せにする自信"不足です。
 では、この"自分を幸せにする自信"不足は、どのようにして起こるのでしょうか。それは、
・幸せになるためのお金がない
・幸せになるための時間がない
・幸せになるための魅力がない etc…

と、"ないない思考"に陥ってしまっているからなんです。
 自分の中に幸せになるための材料が足りないと思うから、他の誰かに期待してしまうんですね。
 と、いうことは―――その"ないない思考"を、"あるある思考(足るを知る状態)"に変えてしまうことで、"自分を幸せにする自信"不足は解消され、誰かに期待しなくても、自分の力で幸せを感じられるようになるというわけです。

期待を捨て、自信を取り戻す

 "ないない思考"を"あるある思考(足るを知る状態)"に切り替える方法は、とても簡単。
 「自分以外に自分を幸せにできる人はいない」と、諦めるだけ。
 こうして「誰かが幸せにしてくれる」という退路を断つことで、「幸せになりたいなら自分で自分を幸せにするしかない」という覚悟が決まり、ようやく、自分の本領を発揮できるようになるのです。
 本領を発揮してみることで、「誰かに依存しなくても、自分には幸せになる力があったんだ」と、"あるある思考(足るを知る状態)"に切り替わります。
 そして、「自分にはある」「自分にはできる」というその"あるある思考(足るを知る状態)"が、自信へと繋がっていくんです。
 "自分の幸せは自分で創れる"という自信さえ思い出せれば、他人に振り回されることなく、自分の力で切り拓いていける、自分だけの人生の始まりです。

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期待を捨て、感謝に溢れる人生へ

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 ここまでを読んだだけでは、「人には期待いたしません。わたしは一人で生きてまいります」というような、寂しい人生になりそうですよね。でも、実は逆なんです。
 他人への期待を捨てると、人からのサポートを得やすくなり、人の優しさを実感しやすい、感謝に溢れた人生になるんです。
 どういうことか―――自分がサポートする立場になって考えてみると、わかりやすいかもしれません。
 目の前に、何かを一生懸命頑張っている人がいたら、応援してあげたいと思い、反対に、「ああしてよ」「こうしてよ」と、求めてくるばかりの人がいたら、面倒くさいと思いますよね。そういうことです。
 さらに、期待していないところでサポートを得られると、喜びも大きくなるので、自然と感謝できるようになります。サポートする側としても、感謝されるのは嬉しいので、さらにサポートしたくなります。こうして、感謝の循環が生まれるんです。
 人が思い通りに動いてくれず、不満が募って苦しい時は、ぜひこの『他人への期待を捨てる』という方法を試してみてください。

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