
『足るを知るメソッド』の教科書
【効能編】
【第三章】トラウマをまとめて癒せる
このページでは、『足るを知るメソッド』の効能の中でも最大の特徴として挙げられる、「トラウマをまとめて癒せる」について解説していきます。
トラウマを一つ一つ解消する従来のカウンセリング法と比べ、どんな違いがあり、どんなメリットがあるのか。詳しく見ていきましょう。
従来のカウンセリング法のデメリット
従来のカウンセリングといえば、悩みが発生する度に過去にさかのぼって原因を見つけ、そのトラウマを解消するという方法が主流でした。具体的な例を挙げると、こんな感じです。
《従来のカウンセリング法によるカウンセリング例》
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悩み:気持ちを伝えるのが苦手
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原因:子供の頃に気持ちを伝えて「わがまま」と言われたことがある
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対処:「相手の機嫌が悪かっただけ」と記憶を改めてみたり、「わがままも可愛い」と意識変 革を起こしてみたりする
このような方法は有効的である一方、次のようなデメリットもありました。
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トラウマはいくつもあるのできりがない
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きりがないのに「トラウマがあるうちは幸せになれない」と思い込みやすい
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「トラウマを乗り越えた人は凄い」、「トラウマを抱えたままでは未熟」というジャッジが生まれやすい
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すべて過去のせいにして現実から目を背けがちになる
"原因"に焦点を当てているから、"今の幸せ"に気づきにくくなるんですね。その結果、いつまでも幸福感を感じられずに、自己啓発セミナーを渡り歩く、自己啓発本を読み漁る、カウンセラーに依存する、カウンセラーを崇拝するといった泥沼にハマる人も増えました。いわゆる「セミナージプシー」「スピリチュアル難民」「自己啓発難民」ですね。さらに、他人にまで自分のジャッジを重ねて、「助けてあげたい」というお節介を焼いたり、勝手にカウンセリングをしたがる人も増えました。
このような点が、従来のカウンセリング法のデメリットと考えられます。

トラウマをまとめて癒す『足るを知るメソッド』

『足るを知るメソッド』では、原因を探ったり、トラウマを解消したりといった、過去を癒す作業は一切しません。することはただ一つ。今の幸せに気づく、これだけです。
今の幸せに気づくということは、お金がない時でも、恋愛がうまくいかない時でも、絶望的な状況でも、「もう既に満たされていたんだ」と、気づくということ。
こんな自分でも満たされていると気づけると、これまで起こったすべての出来事が"大切なギフト"に変わります。つまり、トラウマさえも、もう解消する必要のない、「幸せな今を作るために起きた"大切なギフト"」になるということです。
先ほどと同じ例を使って、ザックリと流れを見てみましょう。
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悩み:気持ちを伝えるのが苦手
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対処:『足るを知るメソッド』で"今の幸せ"に気づく
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反応:
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気持ちを伝えられないままでも幸せになれると気づき、気持ちを伝えられないことが悩みではなくなる
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気持ちを伝えられない自分でも受け入れてくれている周囲の優しさに気づき、気持ちを伝える怖さもやわらぐ
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「どんな自分でも大丈夫なんだ」と思え、自分のどんな過去も間違いではなかったと受け入れられる
これが、『足るを知るメソッド』を使った、『たるしる式セルフカウンセリング』の流れです。
『足るを知るメソッド』では、トラウマは"解消すべきもの"ではなく"受け入れるもの"。従来のカウンセリング法が『北風と太陽』の北風だとしたら、足るを知るメソッドは太陽なんです。
トラウマから解放され"自分らしい生き方"へ
「トラウマを抱えている」という意識があると、次のような弊害をもたらすことがあります。
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トラウマを隠すためにやりたいことをできなくなる
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トラウマのせいにしてやりたいことをできなくなる
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トラウマを克服するのに忙しくてやりたいことをできなくなる
それぞれの例を見てみましょう。
《トラウマによる弊害の例》
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音痴と笑われたことがあるから、素直に「歌が好き」と言えない。
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いじめられた経験があるから、人と仲良くできないのは仕方ない。
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お金のブロックを外すセミナーが高いから、旅行は諦めよう。
この例のような状態は、トラウマに振り回されて、自分自身を見失っている状態です。これが慢性化すると、「自分のやりたいことがわからない」、「生きることが楽しくない」、「幸せそうな人に腹が立つ」という状態に発展していきます。
『足るを知るメソッド』は、トラウマを一気に解消するこ とでこうした弊害をなくし、トラウマに振り回されない、自分らしい生き方を取り戻すことにも繋がります。
